
☆☆gallery園with酒器道楽・深秋の宴〜月逢(つくあい)〜☆☆
「み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる」
(万葉集巻四-710・安都扉娘子)
2014年も残りの日々を数える季節になりました。
新春の宴「初逢(はつあい)」春の宴「櫻逢(はなあい)」初夏の宴「風逢(かざあい)」
そしてこの秋は深秋の宴「月逢(つくあい)」でお楽しみください。 深まる秋と夜長の時季、地唄舞に旨み染み渡る佳肴と日本酒でゆるりとお過ごしくださいませ。
文京区にある昔ながらの古民家で、11月8日(土)17時30分より、
お座敷に蝋燭を灯し、地唄舞「菊の露」他二曲
(演目の解説は下記をご覧下さい)を舞わせて頂きます。


お申し込みは、お電話090-1467-2882かメールyukarijiuta@yahoo.co.jpにて
受け付けております。
・会場:新大塚・gallery園
http://7thwave.info/gallery-en/
・酒肴:日本酒三種+1/月逢の佳肴
・演者:地唄舞:吉村ゆかり
・演目:「菊の露」他二曲(演目の解説は下記をご覧下さい)※17:30より開演予定
・定員:15名様限定 ※このイベントは現在、満席となっております
・会費:4,500円
お申し込みは、お電話かメールyukarijiuta@yahoo.co.jpにて受け付けております。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。

☆演目の解説☆
「ひなぶり」
大坂の有名な色里(廓)の一つである島之内で
置屋から揚屋へ遊女を送り迎えする色駕籠を
うたったものです。
一見、廓の駕籠屋のことをうたったかに見えますが、
その実は遊女たちへ
「お客を選ばず誰であろうと座敷をつとめて来なさいよ、紋日の約束をとりつけて来たかえ、さあさあお客を夢心地に誘うのがお前達の仕事だから精をだしなさいよ」とせき立てています。
これを露骨に言わないで色町の駕籠かきたちにかこつけて綺麗に歌い上げた大変洒落た演目です。
扇子が駕籠屋になったり提灯になったり煙管になったりするのが見所です。
すり鉢とれん木(擂り粉木)にたとえて男女の切ない愛情がうたわれた演目です。
もちろん、すり鉢は女性器、れん木は男性器を象徴しています。
昼の間は料理を作るためにすり鉢とれん木を逢わせてくれるが、夜になると別々に片付けられてしまい、ひとり寝をしなければならない。
日の暮れるのが恨めしい、昼間だけの里はないだろうか…とやるせない男女の心をおもしろく表現しています。 「菊の露」
地唄艶物の代表的な曲の一つです。
失った恋を諦めきれず、去って行った男のつれなさを恨む哀れな女心をうたったものです。
哀切極まりない曲調で、舞っていると感情移入しすぎて涙がこぼれて来ることがあるくらい思い入れのあるとても好きな演目です。