地唄舞「珠取海士」

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「珠取海士」は、讃岐の志度の浦が舞台の物語です。藤原鎌足が海女と契り、子供ができるのですが、鎌足は、昔、志度の浦で唐土から贈られた宝珠を悪龍に奪われてしまったことを海女に話し、その宝珠を取り返せばその子を世継ぎにするという約束を海女と交わします。

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海女は我が子のために命がけで海中深くわけ入って龍と戦い、悪戦苦闘の末、宝珠を奪い返します。

 海女は、取り返した珠を奪われないように剣で乳の下をかき切り、珠を隠します。

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海辺にいた人々が海女を引き上げますが、珠と引き換えに海女は息絶えるという悲しい物語です。

 飛び上がったり寝転がったり台詞を言ったりといった
地唄舞には珍しい大変アクティブな演目で吉村流の奥許し物の一つとしてとても重く扱われています。

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この舞台写真を見ると稽古が本当に大変だったことが思い出されます。

実力も伴わないのに「珠取海士」を舞台にかけることが果たして良いことなのか…と悩みましたが、今、思うと自分の実力以上のものを舞台にかけるという選択は正しかったのだと思います。「珠取海士」を舞えたのだから…ということが私にとって大きな心の支えとなっているからです。

これからももっともっと稽古を重ねて頑張ろう!という気持ちになりました。

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担当:吉村 ゆかり

東京・文京区音羽にあります吉村ゆかり地唄舞(上方舞)教室は、初心者の方を対象とした地唄舞(上方舞)吉村流の稽古場です。地唄舞は、主に大舞台で踊られる日本舞踊(日舞)に対して、お座敷で蝋燭を灯して舞われるため、座敷舞とも言われています。

着物を着始めたばかりで何か踊りでもお稽古したいな、とお考えの方、着物を美しく着こなしたい方、この機会に是非お稽古を始めてみませんか?
型を重視する地唄舞をお稽古すると、着物を美しく着こなせるようになります。

お花見、観月、新春、お祝の宴などの時にお座敷で粋に、はんなりと地唄舞を舞えたら素敵だと思いませんか?