入門に際してよくある御質問をまとめました。

お問い合わせの前にご一読いただきますようお願い申し上げます。


         よくある御質問 

 

Q.全くの初心者ですが、ついて行かれますか?  

A.当教室の生徒さんは殆んどの方が初心者から始められました。
当教室は地唄舞を身体で覚えて頂くという最も身に付くお稽古方法を取らせて頂いており、お一人お一人丁寧に何度も繰り返しお稽古致しますのでついて行かれないということは全くございませんのでご安心下さい。
おかげさまで2011年に教室を開設以来、現在、扇を開くところから始められた初心者の生徒さんでお名取になられた方が6名、准名取になられた方が1名いらっしゃいます(名取は強制ではございません。名取にならず、長くお稽古されている生徒さんも沢山いらっしゃいますのでご安心下さい。名取になられなくても綺麗に舞って頂けるよう精魂込めて御指導させて頂きます)。
御家元からも当教室の名取受験の生徒さんは皆さん大変お上手とのお言葉を頂いております。
また、当教室で全くの初心者からお稽古を始めて二枚扇を使う「越後獅子」や源平の合戦の様子を舞にした修羅物「八島」や変化舞踊「江戸土産」、安珍清姫伝説の「鐘ヶ岬」等を舞えるようになった方々もいらっしゃいます。
完全時間予約制のマンツーマンの個人稽古とさせて頂いているため、 扇の美しい持ち方、足の美しい運び方、艶やかに見える目線の方角、柔らかく見える手先の出し方、最も美しく見える身体の角度等に至るまで一つ一つ懇切丁寧に何度も繰り返しお教え致しますのでご安心下さい。

 

 

Q.運動が苦手でも大丈夫でしょうか。

A.講師である私本人が運動が大の苦手でしたが、ここまで来ることができました。

人間国宝である京舞井上流家元井上八千代さんも運動神経が全然なしだったと「京舞つれづれ」に書かれています。

このように運動神経と地唄舞はあまり関係がないようです。
運動が苦手で身体を動かすことが皆無だった私が地唄舞と出会い、身体を動かす喜びを知りました。

足腰が鍛えられるので健康にもとても良いと思います。

 

 

Q.日本舞踊関係はお金がかかると聞いていますが。

A.当教室ではより多くの方に地唄舞の魅力を知って頂くために、お月謝をお稽古に通って頂きやすい金額に設定させて頂いております。
また、衣裳、鬘を付けて大舞台に立つ場合は、高額な費用がかかりますが、当教室では大舞台に立つことを目的としておりません。
皆様の日頃のお稽古の成果を披露して頂く場として、地唄舞ならではの良さが味わえる和室等で素踊りのおさらい会を開催致します。大舞台に立つことと比べるとそれほど費用がかからず、出演して頂けます。
名取に関しましても、実力に応じてお声かけをさせて頂くことがありますが、強要することはございませんので、ご安心下さい。

 

 

Q.どのような演目をお稽古するのですか?

A.講師である私は艶物(男女の恋愛を描いた艶やかな演目。主に廓の女性である遊女の切ない女心を唄ったものが多いです)が特に好きで幾度となく舞台にかけ、師匠である御家元に細かく御指導頂いております。それを余すところなく生徒さんへ伝えさせて頂くべく奮闘しております(御家元のお稽古場とは御月謝が違うため、同レベルのお稽古はできませんが、生徒さんに御満足頂ける充実したお稽古内容となるよう頑張っています)。
艶物だけでなく男舞の御指導も致します。

男になるなんて滅多にない機会ですので男舞もとても楽しいですよ。

 

 

Q.着物を持っておりませんし、着物を着られないのですが、大丈夫ですか?

A.最初から着物を揃える必要はありません。お稽古は1年を通して浴衣に半幅帯で構いません。
浴衣の着方をご指導致しますので、着物が着られなくても大丈夫です。
お一人で着られるようになるまで何度もお教え致しますのでご安心下さい。

 

 

Q.地唄舞をお稽古するメリットって何ですか?

A.沢山ありすぎて書ききれないのですが、強いて挙げるとすれば着物での立ち姿が格段に美しくなることでしょうか。

姿勢が良くなることは勿論のこと、ピッタリとくっつけられ、且つ片足だけが少し前に出た美しい足元が特徴的です。

これは内股で膝と膝がくっついていなければ成立しない足元なのですが、地唄舞等日舞をお稽古していないとこのような足元にはなりません。足元を見ると踊りをやっているか否かがすぐにわかります。

また、地唄舞は着物姿の女性に大変適したお稽古事であると思います。

踊りの名手、十代目坂東三津五郎さんがそのご著書「踊りの愉しみ」で地唄舞についてこんなことを書かれています。

少し長くなりますが、私が拙い文章で色々と書くよりも三津五郎さんのお言葉はわかりやすく座敷で舞う地唄舞の魅力を余すところなく語られていますので抜粋させて頂きます。

「井上流も山村流(地唄舞の流派)も、劇場ではなくお座敷で舞を見せる座敷舞を基本としています。座敷で踊りを観るというのは、女性の踊り手の良さを感じるよい機会だと思います。着物を着たときのちょっとした肩とか腰とか、女性にしかないラインが表現されていますね。

(中略)男性と女性では骨格がまず違います。襟足とか肩のラインとか腰のムチッとした感じとかは、男性が肉を入れたのでは、出すことができません。

歌舞伎の舞台というのは、荒唐無稽にお客さまをまずびっくりさせようということで始まっているわけです。『暫』についてお話ししましたように、たとえば立役にしても、ことさら自分を大きく見せる狙いで衣裳が作られています。また、女方にしても、歌舞伎の衣裳は、男性の骨格がわからないように厚手に作ってあります。大劇場は男が女に化けているのがバレないように、距離を設定していると思います。

ですから、鬘にしても衣裳にしても、男が踊る前提で組み立てられていますから、歌舞伎舞踊をそのまま女性がやっても、弱々しく頼りなく見えてしまうこともあります。むしろ衣裳も工夫して、もう少し女性の身体のラインが直に感じられるようにする方向がいいのかなと思います。また、今、話に出た座敷舞は、女性のもつ良さをフルに満喫できる分野だと思いますね。」

このように地唄舞は着物姿の女性を最も美しく見せるお稽古事だと思います。

 

 

Q.日本舞踊の経験者ですが、入門可能ですか?

A.現在はお稽古されていない場合は、御経験者の方も入門して頂けますし、大歓迎です!

後々のトラブルを避けるため、入門に際しましては名取・師範を取得された方は、以前のお流儀に返上下さいますようお願い致します。
現在も日本舞踊及び地唄舞を他流等でお稽古をなさっている方(カルチャー教室等を含みます。)、プロの舞踊家の方(舞踊を指導または披露することを仕事にしている方)は過去にお稽古中の日本舞踊を辞めさせられる等様々なトラブルがありましたことから、大変申し訳ございませんが、入門して頂くことができません。

 

 

Q.お稽古の振替はできすか?

A.当教室は生徒の皆さまに向けて、お一人お一人、じっくりお時間をかけて丁寧に指導をさせていただきます。
このような「オーダーメイドタイプ」のマンツーマン稽古となりますので、「毎週決まった 曜日・時間にお稽古に通っていただく完全予約制」を導入しております。
従いまして大変申し訳ございませんが、お稽古のお振り替えを希望される方、お休みが極端に多い方は、原則的にお受付することが出来ません。
振替ができないためご不自由に感じられるかもしれませんが、当教室は生徒さんに通って頂きやすいお月謝に設定し、時間予約制で待ち時間がないためご予定が立てやすく、時間内はみっちりマンツーマンの個人稽古を致しますので、毎週決まった曜日、お時間に極力お休みされず(例えば2〜3ヶ月に1度のペースでしかいらっしゃれない等あまりに極端でなければ勿論、お休みされても大丈夫です。その辺りあまり窮屈に考える必要はありません。)通える方にはとても通って頂きやすい教室だと思います。

お稽古が足りないと感じられる場合は、1回3千円で追加稽古も承っておりますのでお気軽にお申し出下さい。

講師都合により教室が休みとなった場合は必ず振替日を設定させて頂きます。
また、大型の台風、大雪などにより教室が休みとなった場合に限り、次回のお稽古時間を延長(90分)して受けて頂く等の対策を取らせて頂きます。


 

Q.お稽古の成果を発表する機会はありますか?

A.毎年3月に皆様の日頃のお稽古の成果を披露して頂く場として、地唄舞ならではの良さが味わえる和室等で素踊りのおさらい会(ご出演して頂きやすい大変リーズナブルな会費です)を開催しております。
当教室では「実践」に重きを置いた、確かな技能として身に付く地唄舞の指導を行っておりますので、「おさらい会」のご出演を重要なお稽古の一環と考えておりますことから、ご参加をいただきますようお願い致します。
私とサイズが合いましたら、おさらい会の際の着物や帯、小物をお貸しすることも可能です。

「100回の稽古より1回の舞台」という言葉があります通り、人前で舞うおさらい会を経験することで舞の技術は格段に上達致します。

嬉しいことに教室の生徒さん皆さんから年に1度のおさらい会がとても楽しいというご感想を頂いており、皆さんおさらい会を楽しみに日々お稽古に励まれています。

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担当:吉村 ゆかり

東京・文京区音羽にあります吉村ゆかり地唄舞(上方舞)教室は、初心者の方を対象とした地唄舞(上方舞)吉村流の稽古場です。地唄舞は、主に大舞台で踊られる日本舞踊(日舞)に対して、お座敷で蝋燭を灯して舞われるため、座敷舞とも言われています。

着物を着始めたばかりで何か踊りでもお稽古したいな、とお考えの方、着物を美しく着こなしたい方、この機会に是非お稽古を始めてみませんか?
型を重視する地唄舞をお稽古すると、着物を美しく着こなせるようになります。

お花見、観月、新春、お祝の宴などの時にお座敷で粋に、はんなりと地唄舞を舞えたら素敵だと思いませんか?