地唄舞「雪」

銕仙会能楽研究所で行われるお稽古場の勉強会 「上方舞 吉村会(別会)」で「雪」を舞わせて頂きました。

「雪」は、地唄の代表的な名曲として、また地唄舞の王座ともいわれ、あまりにもよく知られています。

実在した大坂南地の芸妓そせきが、思う男に捨てられて尼となった心境をうたったものですが、独り寝のさびしさに昔の思い出を追い、つれない男に思い焦がれている女ごころの哀しさに、引き込まれてゆくような、それはしみじみとした哀愁と雪の夜の静けさが感じられます。

この曲を有名にしたのは、「心も遠き夜半の鐘・・・・・・」のあとの「雪の手」と呼ばれる長い合いの手が、しんしんと降る雪の感じを見事にとらえて絶品とまでいわれ、これはその後の邦楽のさまざまな曲に使われています。

「花も雪も 払へば清き袂かな・・・・・・」の唄い出しの美しい情趣から、恋に身を捨てた女のわびしさや諦観、それに凄艶さも浮き彫りにさせる点に難しさがあり、傘の扱いにはしっかりとした技巧の修練が要求されます。



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担当:吉村 ゆかり

東京・文京区音羽にあります吉村ゆかり地唄舞(上方舞)教室は、初心者の方を対象とした地唄舞(上方舞)吉村流の稽古場です。地唄舞は、主に大舞台で踊られる日本舞踊(日舞)に対して、お座敷で蝋燭を灯して舞われるため、座敷舞とも言われています。

着物を着始めたばかりで何か踊りでもお稽古したいな、とお考えの方、着物を美しく着こなしたい方、この機会に是非お稽古を始めてみませんか?
型を重視する地唄舞をお稽古すると、着物を美しく着こなせるようになります。

お花見、観月、新春、お祝の宴などの時にお座敷で粋に、はんなりと地唄舞を舞えたら素敵だと思いませんか?