
12月11日(日)、表参道の銕仙会能楽堂で行われるお稽古場の勉強会「上方舞 吉村会(別会)」で「雪」で出演させて頂けることになりました。
白塗りはせず、衣裳、鬘を付けず、自前の着物で出演致します。
以下 日本舞踊全集より抜粋
「雪」は、地唄の代表的な名曲として、また地唄舞の王座ともいわれ、あまりにもよく知られています。
実在した大坂南地の芸妓そせきが、思う男に捨てられて尼となった心境をうたったものですが、独り寝のさびしさに昔の思い出を追い、つれない男に思いこがれている女ごころの哀しさに、引きこまれてゆくような、それはしみじみとした哀愁と雪の夜の静けさを感じさせられます。
この曲を有名にしたのは、「心も遠き夜半の鐘・・・・・・」のあとの「雪の手」と呼ばれる長い合いの手が、しんしんと降る雪の感じをみごとにとらえて絶品とまでいわれ、これはその後の邦楽のさまざまな曲に使われています。
「花も雪も 払へば清き袂かな・・・・・・」の唄い出しの美しい情趣から、恋に身を捨てた女のわびしさや諦観。それに凄艶さも浮き彫りにさせる点に難しさがあります。
大変難しい舞ですが、憧れの舞ですので、精一杯努めさせて頂く所存です。
日時:2011年12月11日(日)午後1時開演
場所:銕仙会能楽堂